プロフェッショナル

 早朝2時、NHKプロフェッショナルを見た。偶然にも、デザイナーの佐藤 卓(さとう たく)さんの再放送であった。彼の視点や発想は、なるほどなと関心を抱いた。

  彼がデザインにおいて大事なこと

  • 清々堂々としたデザイン
  • 商品を引き出すデザイン (デザインが先に出ては、いけない。)
  • どこにもないデザインを発見すること(どこかにあるような発想はいけない。)
  • そこにしかないもの(例えば、成り立ち、生まれを掘り下げ、そこからデザインを導く。)
  • 面白いと思える感覚。
  • 可能性の気配を感じるか。

 デザインを考える上で彼のデザインの導き方の視点は、参考になった。

 さらに、仕事上のデザインが生まれて行く過程を通し、そのプロセスは興味深かった。彼のアイデアの引き出し方に引付けられた。例えば、新しい漢字を自分で創作してしまったり、商品の歴史をデザインにする、など。

 また、細部へのこだわりに圧倒された。見栄えに関しての意識は、所々にセンスが光った。

 プレゼンでは、クライアントからの率直な意見を大事にしていた。あえて自分を前面に出さない、その姿勢が彼の腕の凄さであろうか。さらに、そこからアイデアに一層の磨きをかけて、相手の望む以上の結果を残すことを目指していた。

 「神は細部に宿る」という言葉が脳裏を過ぎった。細部まで疎かにしないからこそ、素晴らしい全体が出来上がるという教訓。その精神が見て取れた。


 最後にプロフェッショナルとは?の質問に、「さりげなくいい仕事をする」と答えた。そして、「一生懸命がんばる」ことは仕事の上では、当前のことだと付け加えていた。