石岡瑛子
NHKプロフェッショナル仕事の流儀 「石岡瑛子デザイナー スパイダーマン」の再放送を見ました。昨年、他界したデザイナー西岡瑛子さん(1938〜2012)を偲んでという回でした。彼女のデザインに於けるこだわりの言葉にとても奥深さを感じました。デザインに対しての姿勢を学ばせてもらいました。
創作の現場において大事にしていること
- original 誰にもできない
- revolutionary 革命的
- timeless 時代を超える
今まで見たこともないようなものを常に作り出す。
舞台衣装製作過程における言葉
- 舞台だからどうせ距離がある。だから、ディテールなんかよく見えないだろうという人は、結局、何も見えない人である。
- きっちりとした仕事というものは、全体の仕事を緊張に導き、クオリティーの高さにつながってゆく。
- パフォーマー(演技者)も良いものをあてがうことによって、百倍くらいそれに対するかかわり合いが違ってくる。
とても核心をついた言葉である。そして、現場をよく知っての意見であった。
- 1ミリが世界を変える
この言葉が伝えるように、衣装の隅々にまで、配慮をしている。さらに、
- すべてのデザインには、”意味”がある。
これまた、深みのある言葉であった。
彼女は、いくつになっても仕事において挑戦することをやめなかった。自分の全てを燃やし尽くすまで、一歩一歩目指す理想に向かってつめよっていくのだと。
プロフェッショナルとはの問いに対して、
与えられた条件をクリアしながら、でもそれに留まらず、もっと高い答えを生み出すことであると述べた。
その一言ひとことの中に深さがあり、デザイナーとしてのプロのあるべき姿が映し出されており、こういう女性がアメリカの一流の世界で働いた日本人女性であることがとても誇りに思えた。ご冥福を心より申し上げます。