翻訳の依頼

 ”情けは、人のためならず”という格言もありますが、人のために何かをやることは、自分にとっても経験を積むことになり、良い勉強になると思いました。
 
 

 実は、友人からポーランドでのワークショップと個展開催における挨拶文の翻訳を依頼されました。自分の実力を考慮して、即決で断らせていただきました。自分には、荷が重過ぎるし、実力不足で手に負えないと思ったからです。

 しかし、夜になって手が空いたので気楽な気持ちで少しづつ翻訳の作業を進めました。”断りを入れてある”という安心感が功を奏して、なんとか日本語から英語に変えることが出来たので、参考程度までと未完成の英文を友人へ送りました。

 この作業を通して改めて、考えさせられたのは、日本語特有の使い回しを、いかに英語になおせばよいのかを考えるのが難しいということでした。友人の本当に伝えたいことは、何かを色々と考えながら、日本語を引いたり、言葉を付け加えたり、まさに日本語の勉強でもありました。自分の書いた文章でないので、表現も言い回しも、他人のものを英語に変えるには、苦労しました。その本意を理解しなければ、的確な表現が出来ないということを認識できたこと。それがある意味、今回の収穫でした。

 この翻訳の作業というのは、webページ制作依頼の仕事にも通じるところがあるのではないかと思いました。依頼者相手のデザインやどのような内容を表現したいのかをよく理解するために、話を聞きだすこと。こういうお互いの意思の疎通やコミュニケーション能力、まさに大事な要素になるであろう。色々な経験の一つひとつが勉強になることも理解できました。